| はじめの前に これは、1984年7月にLotus Elanを購入する前後からの約6年間の出来事を1996年に思い出しながら書いたストーリーです。
1984年頃と言えば、21世紀の今日ではビンテージーカーと呼ばれるLotus Elanの様な車も、単なる中古スポーツカー扱いされていました。
東京と言えどもこの手の車の台数は少なく、どこの誰が何を持っているか、車好きの内輪情報で把握出来た時代です。
ここ数年は、ほとんどのパーツがリプリロダクションされ難なく手に入りますが、あの当時は、見つけた時に言い値で買わなければ二度とお目にかかれないと真剣に思っていました。だから、どんなパーツも神々しい輝きを放っているかのように感じたものです。
情報も乏しく、創刊間もないスクランブルカーマガジン(カーマガジンの前身)は、厚さが近頃の1/4以下、ほとんどページが白黒でまるで同人誌のような雑誌でした。もちろん、インターネットなど存在していません。
世の中はこれから始まるバブル時代に向け、風船に息を吹き込み始めた頃でした。
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